なぜ、WordPressで作ったWebサイトは重く(表示が遅く)なるのか

WordPressをレンタルサーバで使い始めたとき、表示の遅さが気になる人は少ないかと思います。
ですが、Webサイトが完成し運用し始めると、更新時の処理の重さやWebサイトの表示の遅さが気になるようになることがあります。

相談を受けることが多いこの症状ですが、主な原因はいくつか考えられますので、簡単な対処法も合わせて紹介します。

プラグインのインストール数が多い

よく「○○におすすめなプラグイン○個」みたいなブログ記事が上がっていたりしますが、それを鵜呑みにして紹介されているすべてのプラグインをインストールしているケースがよくあります。

一つ一つのプラグインがどんな機能を果たしているのかわからないまま、とりあえず入れてしまっているため、どれが有用でどれが無用なのかの判断もできず、そのまま放置されてしまいます。
プラグインは機能にもよりますが、追加でCSSやJSファイルを利用したり、WordPressの処理に割り込んでプラグインの処理をしたりするものが多いです。

その処理がプラグインの数に比例して増えるわけですから、インストール数が多ければ多いほど処理にかかり時間が多くなり、表示までの時間がかかることになります。

対応策は明確で、利用していていないプラグインを削除することです。
特に高機能なプラグインを入れていると、付随している機能に気が付かず同じ機能のプラグインをインストールしているケースが非常に多いです。

一度すべてのプラグインの機能を把握し、必要のないものは削除してしまいましょう。

プラグインの処理が頻繁に動く

人気記事を表示するためのプラグインによく見られる挙動ですが、アクセスがあったときもしくは短い間隔でデータベースに書き込みを行うため、その分処理が多くなりWebサイト全体の処理にも影響を与えるパターンです。

これ以外にもすべての投稿情報をチェックするようなプラグイン(リンク切れチェックなど)も、投稿が少ないうちは問題ないのですが、投稿が増えるに連れチェック対象も多くなっていきます。

これらを利用したい場合は処理能力の高いサーバを利用することをおすすめします。

同じ機能があればいいという場合は、外部のサービス(Google Analyticsなど)と連携して表示できるものに変更すればいいでしょう。

画像が必要以上に大きい

「大は小を兼ねる」ということで、とにかく大きな画像をアップして利用しようとする人も多いです。
実際表示はされますが、画像が多く利用されているページだと、画像の読み込みだけで1秒以上かかってしまうこともあり、あまり良いとは言えません。

高解像度の画像をアップしたとしても、そこまでまじまじと画像を見る人もいませんし、見た目も閲覧している環境に大きく左右されるため、高解像度である意味はありません。

適切な解像度の画像に変換してからアップロードを行うことと、専用のプラグインで画像アップ時に圧縮がかかるようにしておくと、改善できます。

必要のないスクリプトの読み込みが多い

テーマをカスタマイズしている人に多いケースですが、コピペでカスタマイズを行っているため、バージョン違いやまったく同じスクリプトを読んでいるのに気が付かないということがあります。

機能を継ぎ足して削除してを繰り返した結果、残っている残骸のようなCSSやスクリプトを読み続けているケースもあります。
この場合、アップデートの際の不具合や表示エラーの原因にもなるため、早めの対応が必要です。

コピペでのカスタマイズをしてもいいのですが、何がどう動いているのかは把握しておきましょう。

外部からの読み込みが多い

TwitterのTL表示やFacebookページなどの表示が多いと、外部から情報を引っ張ってくる関係で、表示に時間がかかります。

一番多いのは広告で複数のASPを利用している場合、ページへのアクセス毎に配信元への情報取得を行うことになるため、それだけで通常の倍以上の表示速度になってしまうことが多いです。

広告表示を行いたい場合はできるだけASPを限定するといいかもしれません。
また、TwitterのTLやFacebookページの表示はすべてのページではなく、特定のページのみにしておくと良いかもしれません。

まとめ

Webサイトが重いと一口に行っても、原因は様々です。
PHPの処理の時間がかかってしまうような場合は、サーバを処理能力の高いものに変更することで対応することもできるかと思いますが、根本的に最適化をすることが大事です。

ユーザが見やすいことが第一だと考えて、表示の速さや広告などの数も最適化してみるのがいいでしょう。

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